550:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 02:46:26.03 ID:gFrmtBDeo
「まだ、隠してることがあるんです。
本当はまだ言いたくないんですけど、言わないとフェアじゃないような気がして……。
でも、これを言ったら、あなたは騙されたと思うかもしれない」
シラユキが隠していること。うまく想像できない。
でも、それはたぶん本当なのだろう。
「わたしは、厳密には、この世界に生まれたシラユキではありません」
「……どういう意味?」
「わたしは、すべての判断をあなたに任せるような言い方をしてきました。
あなたが決めたことに従うと、そういう言い回しを何度もしてきたと思います。
“シラユキ”は本来、そうした中立的な立場だったはずなんです。
でも、“わたし”は違います。“わたし”は明確に、あなたが生き延びることを望んでいます」
言葉の意味がうまくつかみ取れなかった。
「本来、シラユキという人格は、わたしとは別の形で生まれるはずでした。
より単純化されたひとつの機能として。でも、その“シラユキ”の体に、“わたし”の人格が割り込んだんです。
ですからわたしは、厳密に言えばメイドの“シラユキ”ではありません」
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