566:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/22(土) 04:06:27.13 ID:CnjYFZl7o
つづく
567:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/22(土) 08:07:28.79 ID:GOYOYumPo
うぅん、乙。
568:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/22(土) 10:58:31.32 ID:yV39fHK+O
乙
569:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/22(土) 15:29:36.07 ID:t19q5X1DO
全てが逆効果に働いて仕舞っている気がする…
570:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/23(日) 03:21:46.15 ID:seth9kfao
◇
一歩足を踏み入れてみると、そこから先は、もうさっきまでの森とは空気がまったく異なっていた。
それは今まで居た世界とは別の場所だという気がした。
571:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/23(日) 03:22:47.46 ID:seth9kfao
わたしを外から守り続けたあの屋敷。雨の降り続ける森。
もう、わたしとは関係のない場所だ。
現実に帰るにしても、帰らないにしても、わたしはもう二度とそこにはいかないだろう。
572:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/23(日) 03:23:28.24 ID:seth9kfao
洞窟の中を歩き始める。冷たい岩の感触。雨の音が反響しながら後ろから追いかけてきていた。
それも、しばらく進んだら止んだ。でも、音が聞こえなくなっただけだ。
雨が止んだわけではない。
573:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/23(日) 03:24:02.23 ID:seth9kfao
不意にツキがうめき声をあげて、自分の足に体重をのせたようだった。
シラユキは咄嗟に支えようとしたが、彼はそれを断った。
「自分で立つ」
574:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/23(日) 03:25:37.07 ID:seth9kfao
雨に打たれ続け、森を歩き続け、今はこんな薄暗い場所にいる。
そんな無茶をしているにもかかわらず、わたしの体はまったく問題なく動いた。
もう実感がないのかもしれない。
575:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/23(日) 03:27:06.39 ID:seth9kfao
強い風が吹きすさぶような、そんな音が向こう側から聞こえた気がした。
激しい雨の音も。この向こう側は、きっと嵐なのだ。
そして、暗い。夜なのだろうか。それは荒々しく、寒々しく、硬質な気配だった。
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