過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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588:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/24(月) 03:55:55.11 ID:k0zfLIWso

 ツキのため?
 でも、どうだろう。ツキだってずっとわたしのことを覚えているわけではないはずだ。
 いつかは忘れてしまう。それに、忘れなかったとしても、ツキだっていつか死んでしまうのだ。

 わたしだって、今死ななくたっていつかは死ぬのだ。今死んだってかまわないはずだ。

 考えれば考えるほど理由はなくなっていく気がした。
 何より、いまさら現実に帰ってもう一度苦しむというのは、ちょっと面倒だった。

 たとえば、台風の影響でひょっとしたら学校が休みになるかもしれない、と期待していたときのよう。
 雨が段々弱まってきて、連絡網が回ってきて、通常通りに登校するようにと言われたときの、あのけだるさ。

 正直、いまさら面倒だ。

 だってわたしは、一度やめてしまったのだ。
 一度やめたことをもう一度始めるのは、面倒だ。




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