69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/22(水) 08:06:27.91 ID:vaaX809Zo
書庫はやはり、薄暗い。シラユキは入口で一度立ち止まって辺りを見回したあと、ゆっくりと歩き始めた。
わたしは半ば引っ張られるようにしてついていく。
彼女は本棚と本棚の間を一列ごとにしっかりと確認した。
わたしもそれに倣う。人の姿はないし、物音もしない。ただ深い影が落ちているだけだった。
「ここ」
わたしは途中でシラユキの服の裾を引っ張って引き留めた。
「ここで物音がしたの」
シラユキは頷いて、わたしが示した方へと進む。
彼女の歩調がいつもより速いように思えるのは、気のせいだろうか。
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