過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
1- 20
69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/22(水) 08:06:27.91 ID:vaaX809Zo

 書庫はやはり、薄暗い。シラユキは入口で一度立ち止まって辺りを見回したあと、ゆっくりと歩き始めた。
 わたしは半ば引っ張られるようにしてついていく。

 彼女は本棚と本棚の間を一列ごとにしっかりと確認した。
 わたしもそれに倣う。人の姿はないし、物音もしない。ただ深い影が落ちているだけだった。

「ここ」

 わたしは途中でシラユキの服の裾を引っ張って引き留めた。

「ここで物音がしたの」

 シラユキは頷いて、わたしが示した方へと進む。
 彼女の歩調がいつもより速いように思えるのは、気のせいだろうか。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
633Res/436.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice