過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/23(木) 08:27:23.79 ID:eYA5xb04o



 夢を見ている。

 暗い場所。また同じ夢だ。わたしは、その人と向かい合っている。
 水面越しの歪んだ輪郭。それが誰なのかは分からない。

 わたしは彼女を恐れている。彼女もまた、わたしを恐れている。

 そこで終わる夢かと思った。
 けれど、彼女は、輪郭を歪ませたまま声をあげる。
 くぐもった音。わたしはその声をうまく聞き取ることができなかった。
 何を言おうとしているのか、ほとんど分からない。
 
 でも、ところどころ聞きとることもできた。

「醜い」と声は言っていた。

「どうしてそんなに、醜いのか」と。
 声はわたしに、そう言っている気がした。
 



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