8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/05/18(土) 23:20:26.58 ID:z7xn6oJAO
姫子の幸せを、笑顔を、望んでいるのに。それを一目見られればいいのに。
部長なら、ずっとこの先も、そうやっていてくれるだろうって思っていたから。
姫子の部長を想う気持ちは十分すぎるほど分かっていたから。
私は、こうやって二人の、姫子の幸せを見られればいいってそう思っていたのに。
煌「姫子……」タタタッ
煌「姫子……」
姫子「……」
煌「姫子……」ギュッ
そっと、姫子を抱きしめた。
姫子は私より身長が高い。
だけど、今はちっぽけで、壊れてしまいそうだと思った。
姫子「うぅ……あぁ……花田……花田ぁ……」
煌「……」ギュウ
姫子「花田ぁ……っ!わた……私……」
姫子「ひっく……何がいけんかったんやろ……わた……し……せんぱ……」
姫子を抱きしめたのは、これが初めてだった。
でも喜びより、自分の無力さを思い知らされた。
強く抱きしめることしか、今の私には……。
……私だったら、私だったら姫子にこんな顔させないのに。こんな悲しい顔させないのに。
この人を幸せにしたい。自分の命をかけてでも。
* * *
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