過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
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167: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/06/07(金) 22:09:11.86 ID:FnVTaFrK0
「…っと、そろそろ寝ないと、明日も大変なんだから」

数秒ほど見つめ合ってから、イズルは思い出したように声を上げた。
確かにその通りだ、とケイはベッドのデジタル時計に目をやる。
表示では、時刻はすでに深夜の二時に差し掛かっていた。

もう、帰らないとならない。
思い立ったケイは自分の衣服を拾おうとして――

「…ねぇ」

「うん?」

ふと、あることをケイは思いつき、躊躇いながらも、イズルに声を掛けた。
とっくに裸を見せたり、思い切りなことをしたのだ。
躊躇することなどない。
自分に言い聞かせながら、緊張に心臓を高鳴らせながら、ただ一つ、提案した。

「今夜は――今夜は、一緒に寝てくれない、かな?」

何を今更緊張しているんだろう、とまるで恋する少女のように振る舞うのが馬鹿らしくて、自分を心の中で笑う。
だいたい、あんなことの後で、彼が了承するはず――

「ケイがいいなら、いいよ」

あっさりと、イズルは頷いてみせた。
ケイが不安な状態のままなのだろう、と彼なりに察しての行動だった。
そんなことは知らずに、また、心臓が大きく跳ねた。


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