過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
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241: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/06/16(日) 07:47:11.32 ID:iyF509dp0
「でも、それは違った。ケイは――ケイは言ってたよね? 自分の先が不安だって」

あれが始まりだったんだよ、とイズルは告げた。

「ケイって、皆を不安にさせないように怖いとか絶対に言おうとしないし、自分の不安を誰かに相談したりしないじゃない?」

イズルは続ける。大丈夫だ、今のところすらすらとちゃんと言えてる。

「あの時、僕嬉しかったんだ。ケイが相談してくれて」

「――それは、ヒーローだから?」

ケイが聞いた。
低血圧のせいか、少しだけ頼りない声で。
対して、イズルは首を横に振って答える。

「最初はそう思ってた。でも違う。おとといのことで、やっと気付いたんだ」

イズルは告げる。自分の中で、一番に大切なことを、言葉に変えて、想いに変えて。
ただ、真っ直ぐな心で、伝えた。

「ケイのこと、守りたいんだ。ヒーローだからとかじゃなくて、僕が僕として――ヒタチ・イズルとして、守りたい、って思ったんだ」

「……」

ケイは下を向いていた。
何も言わず、ただ俯いて、その言葉を聞いていた。


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