過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
1- 20
34: ◆jZl6E5/9IU[saga sage]
2013/05/21(火) 03:43:18.89 ID:s1dlCIt80
「……」

どこに行こうか迷った結果、私は休憩用のテラスに来ていた。
というより、さまよい歩いていた結果辿り着いたといったところだけど。
私はガラスの窓まで、倒れこむぐらいに近寄る。
いつも、こういう場所で私は地球を眺めている。
美しく光るあの青い球体を眺めるのは好きだ。

聴覚の鋭さのせいか、私は心地いい音というモノよりも視覚に訴える美しいモノの方がまだ楽しめた。
世界には、音が溢れすぎている。
だから、雑音はいらない。何も、いらない。
そう、ついこの間まで考えていた。

今は、違うけれど。
今は、アサギがいて、スルガがいて、タマキがいて。
そして――彼がいる。

「――ケイ?」

声がした。
聞き慣れていて、それでいて、雑音ではないとはっきり認識できる。
私は振り返る。
やはり、彼がいた。

「――イズル」

私が呼ぶと、彼が笑って答える。
その笑顔に、一瞬思い出したくないことが浮かんだけれど、すぐに消した。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
993Res/501.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice