過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
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349: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/06/25(火) 22:11:03.74 ID:zfuZRUKk0





「……あなた、バカ?」

うん、そう言われると思ってた。
スターローズの食堂前の談話スペース。
皆で食事を済ませてから、僕はケイをそこに誘って、テレビでしてた恰好を見せてくれないかな、と頼んでみた。
当然だとは思ってたけど、それを聞いて、ケイはとてもイヤそうな顔をした。

「えっと、ダメ?」

「う……」

ヒールを履いているためか、僕よりも高い視点にいるケイを見上げる。
ケイはちょっと困ったような顔をしていた。
まぁ、仕方ないや。疲れてるだろうし、無理にしてもらうのは悪いし。
諦めて、僕はとぼとぼと自分の部屋に戻ることにした。
とりあえず、またマンガの続きを――

「ま、待って」

え?
ケイの呼び止める声に、僕は立ち止まって振り返る。
ケイは、何かを覚悟したみたいな顔で僕を見ていた。

「よ、夜」

「うん」

突然の言葉にとりあえず頷く僕に、ケイは躊躇いがちにこう言った。

「あなたの部屋、行くから」

横を向いているケイの言葉の意味を、僕は少しの間考えた。
それから、すぐに気付いた。そ、それって――

「――! 分かった、待ってるね!」

嬉しくって、つい笑ってしまう。
我ながら子供っぽいけど、仕方ない。それくらい嬉しいんだ。

優しい目で僕に微笑むと、ケイは先に行ってしまった。
楽しみだなぁ。そんな風にこの後のことを考えながら、僕は浮足立った気持ちで部屋に向かった。


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