過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
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545: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/07/05(金) 00:36:42.27 ID:l6PNrR0W0





そして、『あの日』まで私は生き延びてきた。

『次の作戦…勝てるのでしょうか』

母艦の作戦会議室を離れ、長い廊下を歩みながら、私は隣を呑気そうに笑顔で歩く大尉を窺う。
今回、私たちに与えられた任務は、敵――ウルガルという外宇宙生命体だ――の基地を奇襲する、モノだった。

味方と敵の予想戦力では圧倒的にこちら側が優勢だけれど、それこそが穴に見えて仕方がなかった。
敵の技術は、数などでは覆らないほどの段階にある、と私は評価している。
これまでも、小さな部隊との戦いでは、敵を追い払うマネしかできなかったというのに。
倒せる、のだろうか。

『どうにかなるさ、きっと』

私の不安に、『あの人』はいつものように明るい語調で言った。
その声に、神経が昂ぶっていて、つい、私は噛みつくように質問をしてしまう。

『大尉は、何故…そんなに前を向いていられるのですか?』

『……どうしてって、お前な…』

私の言葉に、大尉は意地の悪い笑みを見せた。
まるで私は分かっていない、というような声色で、彼はバカにするようにして、前を向いた。


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