過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
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548: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/07/05(金) 00:41:06.42 ID:l6PNrR0W0
『大尉も、ですか?』

彼は黙って横顔を見せると、深々と頷いた。
その瞳はまるで深海のように静かで、落ち着いていて――少しだけ、目を奪われた。
彼はそのまま、その唇を動かす。
私はすっかりとそこから紡がれるであろう言葉に耳を集中させて――

『もちろん。キレイなねーちゃんと酒が飲みたい』

『……』

あまりの呆れた答えに、私は大尉の横顔を睨み付けた。
彼は特に悪びれた様子も見せず、豪快に笑った。

『冗談だよ、冗談』

『目は真剣であったように見えましたが』

『ふ、お前とも一杯やりたいな』

『お断りします』

『何だ、酷いな』

『ふざけている大尉に言われたくありません』

この人に少しでも期待した私がバカだった……。
そう思っているうちに、エレベーターは目的の階に着き、私たちはそこで会話を止め、降りる。
任務の時間は近付いてくる。格納庫へと続く長い通路を歩ききれば、もうその時だ。
私と大尉は無言で歩みを進める。
というか私は先に待機しているであろう仲間たちのことを考えていて、喋る余裕がなかった。
もうすぐで、私はまた――


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