過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
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550: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/07/05(金) 00:43:50.37 ID:l6PNrR0W0
呆れ気味に私は大尉の夢を笑った。
あまりにも呑気で、平和で、それで…楽しそうだったから。
私の言葉に、大尉は私の方を見て、悪戯っぽく唇を歪めた。

『キライか?』

『…別に。悪くありません』

ぷいっ、と首を曲げて、別の方を見た。
何となく、彼を直視できない。
たぶん、素直にその提案を気に入ったと言えないからだろう。

『なら嬉しい』

大尉はそれだけを、本当に嬉しそうに言うと、先を急ぎ始めた。
その背中は、これからを待ち望んでうずうずとしていた。

そして、私たちは格納庫へと辿り着く。
大尉は振り返らない。厚い入口の壁を見つめ、その先にいる自分の部下を眺めるようにしていた。
彼は、その扉を開き、私に向かってか、仲間たちに向かってか、一言だけ発した。

『さ、出撃だ』

『はい!』

私は大尉を追って、歩き出す。戦いの場へ。覚悟と夢を持って。
しかし、世界は甘いモノではない。それだけのモノがあっても、足りないことはある。

――だから、結果は言うまでもなかった。


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