過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
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554: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/07/05(金) 00:49:16.60 ID:l6PNrR0W0
「それは…」

「やっぱり、怖かったん、でしょうね」

唇を苦笑の形に変えて、イズルは自分の手のひらを眺めた。
その行動が、自分が生きていることを改めて確認するように、私には見えた。

「……そう」

それを思い、私は伏し目がちにそれだけ答える。
彼のその言葉は、私が一番言わせたくはなかったモノだった。
明確な死の恐怖。そんなモノを味わうのは、彼には――彼らにはまだ早すぎる。

私のその反応を最後に、私たちの会話は止まった。
そもそも、私は彼と話をできる気なんてしていない。
私は、彼を見捨てることを選んだ張本人なのだから。
そうだ、私は――彼に、なじられたって仕方ない人間だ。
彼が優しい人間だから、そうしないだけで。


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