過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
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556: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/07/05(金) 00:52:26.84 ID:l6PNrR0W0
「今回のこと、その、ご心配をおかけしたそうで」

「……それは違うわ。謝るべきは、私よ」

冷めた声色で、私はそう返し、一度黙る。
イズルの行動は、鋭く私の心に突き刺さる。
その気持ちを、伝えるべきは、私だ。
なので、私は真っ直ぐに彼を見据えて、その気持ちを言葉にした。

「私の判断で、あなたを見捨てたのだから」

私のせいで、イズルは死にかけた。
これは変わらない。無謀な作戦であれ、それに噛みつかなかったのは私だ。
無理にでも、自分の立場を危うくしてでも、私は止めるべきだった。

イズルは私の言葉を黙って聞いていた。
最後までそれを聞いてもなお、彼はやはり深刻な表情をしている。
そして、彼には珍しく、真っ当な反論を見せた。

「教官。でも、教官が判断しなかったら、ケイまで…だったかもしれません」

はっきりとは言わずに、イズルは答える。
……そう。あのままでは、せっかく助けられたケイまでもが死んでいたかもしれなかった。
現実的な判断では、あれしかなかったのかもしれない。
イズルはそれを踏まえて、さらに言った。

「だから、いいんです。僕は、教官の判断が正しいって思ってますから」


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