過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
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◆jZl6E5/9IU
[saga]
2013/05/23(木) 03:53:24.02 ID:XQmZjC2L0
ふぅ、と心の中で踏ん切りの付かないため息を漏らす。
それから、私はテーブルの上に置かれた一枚の紙切れを憎たらしそうに見つめる。
それには、シンプルにこう書いてある。
――クギミヤ・ケイ。この者は虫歯治療のため、本日医療棟に来ること。
脱走は許しません。医療班一同。
つまるところ、だ。
私は今、この年にもなって虫歯にかかってしまっているわけだ。
原因は思い浮かぶ。
毎日毎日、懲りずに甘いものばかり食べていたせいだろう。作っては食べていたせいだろう。
イズルたちも言っていた。
あれだけの甘いものでは仕方ない、と。
仕方ない、とは思う。
思うのだが。
問題は治療にあった。
虫歯の治療はドリルを用いて削るというものだ。
現代でも昔でもそういうところに変化はない。
進歩すればいいのに、と思う。
そう、ドリル。それが私をひどく悩ませる。
私は聴覚が異常なまでに鋭い。
ドリルの稼働音は普通の人には何てことはないだろう。
だけど私は違う。私の耳は、必要以上に音を拾う。
これまでも、虫歯の治療では遠慮なく叫び声を上げていた。
口の中でもドリルの振動が響いてきて、頭がどうにかなってしまいそうだった。
それを思うと、身震いが起きてしまいそうになる。
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