過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
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871: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/07/28(日) 22:45:12.28 ID:kbYFUT7z0
「だ、大丈夫ですか?」

慌てたようなイズルの声が頭上から響いてくる。
心配する声に、私は意地を張ることにした。
私は彼の上司だ。だらしのないところをこれ以上は見せられない。

「だいじょうぶ、よ…」

何と頼りない声だろう、と自分でも思った。
おまけに、そんなことを言いながら、まったく身体はイズルから離れない。
ああ、情けない。

どうしてしまおうか、と考える。
このままでは、イズルも困るだろう。
明日だって、早い。急げ、すぐに元の艦長に戻らなくては。

が、私がそうするよりも先に。

「…部屋に、お連れしますね」

その声に応える前に、私の身体が広くて暖かい場所に載せられて、上昇した。
……そこがイズルの背中だと気付いたのは、掛けられた声の意味を理解したときだった。
何か言うべきか、と思ったけれど、そこの居心地の良さに言葉が詰まって、何も言えなかった。
揺られ、揺られて、私は意識を手放した。


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