過去ログ - 魔法使い「勇者がどうして『雷』を使えるか、知ってる?」
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◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2013/05/30(木) 23:38:56.32 ID:rM6FpdA8o
ランタンの灯り、そして領主が壁に掛けた松明の灯りで、その全貌が見てとれた。
裸身のまま、壁に据えつけられた手枷に縫いとめられるように拘束され、首輪から伸びた鎖も同様に。
肌の色は古書とは違い、人間の女と同じく、白い。
ゆるくクセのある黒髪が鎖骨まで伸び、頭を倒して寝息を立てているため、顔は見えない。
豊かな双丘と、艶やかに肉付いた肢体は、騎士の目を釘付けにして離さない。
目を背けたくなる痛ましさと、いつまでも見ていたくなる引力が、拮抗したまま時を過ごさせる。
領主「……気に入ったか?」
領主の言葉に意識を取り戻し、思わず、口走る。
騎士「りょ、領主……殿? これは?」
領主「『淫魔』だ。……領内で偶然見つけての。捕らえて連れ帰ったというわけじゃ。かれこれ、五年も前になるか」
騎士「それでは、彼女は五年間もここへ?」
領主「勘違いするなよ。アレは人間では無い。魔物だ。……まぁ、アレはムダ飯食いではないが役立たずだ」
騎士「は……?」
領主「アレは、五年間精液しか口にしていない。『淫魔』だからの、それだけで生き延びられるんじゃろうて」
騎士「危険では無いのですか? 彼女が本当に魔族だとしたら――――」
領主「そこよ。アレには、何も……能が無いのだよ。その体を除いてな」
騎士「……?」
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