過去ログ - 魔法使い「勇者がどうして『雷』を使えるか、知ってる?」
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◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2013/05/23(木) 00:30:44.12 ID:4RdAMvYao
火球の最強呪文が息もつかせず放たれた。
猛り狂う火山のように爆ぜて全てを焼き尽くす――――単発でさえ馬鹿げた威力の呪文。
魔法使い「んあ゛ぁぁぁぁぁッ!!」
五発、六発、七発――――十発を超えてもなお魔力は尽きない。
爆炎の中に揺らいだ影は、相も変わらず健在だ。
直後、その炎を裂いて――――魔法使いへ殺気が迫った。
一瞬早く飛び出した戦士が、盾でその突きを受け止める。
戦士の身の丈を超える魔界騎士の全体重を込めた疾風のような突きは、重かったが――――耐えられた。
数十センチは押し込まれ、その背の紙一重には魔法使いがいる。
戦士「捉えたぞ……今度こそな!」
魔界騎士「!」
盾に受け止めた剣を大外へ払い反撃の一太刀を繰り出す。
右から左へ横薙ぎの剣は、速度のあまりに空気との摩擦で炎を生じて刀身を覆った。
魔界騎士は盾を上げるも――――火炎の斬撃は受け止めきれなかった。
魔界騎士「ぐぁっ!」
漆黒の大盾に深々と炎の剣が斬り込み、焼き尽くした断面から灰が散る。
戦士は、実感した。
――――『ダメージ』は通った。
その実感だけで更に闘志が増す。
『勝てない相手』ではない。『勝てない戦い』ではない。
傷を負わせることができる。
傷を負わせられるのなら――――絶対に、倒せる。
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