過去ログ - 異世界から来た超能力者が勇者になったら
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/08/01(木) 01:28:47.06 ID:FH42V9d80
しかし、少女の顔つきが一瞬にして変わる。
黒髪少女「ッチ…こんな時に」
少女は空を見上げる。
黒髪少女「男よ、君にはまた会うだろう。その時まで死なないよう気をつけろ、お互いな!」
地面を蹴り、空高く飛んで言った少女。
そのまま彼女は降りてこなかった。
男「…あれ?おれどうすれば」
すると、シャランッ、と鈴の音を鳴らしながら歩み寄ってくる少女と一緒にいた猫。
男「…おまえが戻してくれるのか?」
猫「世界は…変化する。それもまた定め。だが今は戻る時。来(きた)る世界はまだ先の先。
男よ…君はこの世界の事実を一人で確かめるか、また彼女が会いに来るまで待つかどちらを選ぶ」
男「 」
猫が突然喋ったことに男は驚き、唖然、呆然としている。
が、猫に名前を幾度と呼ばれ自我が戻る。
男「あ、あぁ…戻る。一人ではここに居てはいけない気がする」
猫「ふむ、直感では分かっているようだな、では男、貴様をもとの場所へ戻す」
猫がそういい終わると同時に男は再びめまいがした。
男「な…にを」
猫「戻すのだ… …また会おう」
最後に男は猫ではなく、一人の男性の姿を目にした気がした。
その男性はどこかで見たような気がしたが、意識がもうろうとして考えることはできなかった。
男は倒れた。
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