過去ログ - モバP「大好きだから、――くれ」
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7: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/05/23(木) 20:21:50.66 ID:hGaI4iceo
「ふん、まぁいいですけれど……それで、今日のお仕事はなんですか?」

 どうやら幸子が早めに来た分の貯金は、幸子の声を聴いているうちに尽きてしまったらしい。
 時計をみるとちょうどいい頃合いになっていて、手元のカフェモカは冷たくなってしまっていた。

 すすってみると、苦さも甘さも勝手な自己主張をしていてまったく落ち着きのない味になってしまっている。
 適当に混ぜてしまったせいだろうか。熱の残っているうちなら、ごまかせるのにな……なんてことを考えつつ今日の予定をおさらいした。

「ふむふむ……ふふん。やっぱりお仕事も少しずつ増えてきているみたいですね?」

 当然、ボクがカワイイからですけれど。そう得意げに幸子がいう。
 あぁ、本当に可愛らしい。確かに仕事は増え、少しずつだが確実に彼女に魅了されたファンも出てきている。

 とても喜ばしいことだと思う。幸子にとっても、嬉しいことのはずだ。
 ……あぁ、いけない。そろそろ事務所を出ないと。

 幸子のことを見ているだけで時間はあっという間にすぎてしまう。
 先に行くよう促して鍵を渡すと、飲めたものじゃないブレンドのカフェモカを流しにぶちまけた。


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