52:1[saga]
2013/05/25(土) 20:23:10.34 ID:EjB2VrN90
エレン「やるぞ。絶対にやるんだ」
尋常じゃない剣幕でエレンは怒鳴り飛ばす。
ジャン「無茶だ、もう戦意はまともに残ってねえんだぞ!?」
エレン「先陣は俺が切る。お前らは俺の後ろに引っ付いてればそれでいい」
ガスボンベを小突き、残量を確認。
心もとない量だが、まだいける。
だが、エレンは必死に檄を飛ばしながらも、ふと脳内の余白に考えを浮かべた。
――俺、なんのために戦ってるんだっけ?
決まっている、大切な人を、巨人に食われてボロボロにされたあの人たちを迎えに行くために。
アニ「あんた、あんたこそ大丈夫なんだろうね?」
エレン「俺は強い! ここにいる誰よりも強い! だから分かる、俺たちはあそこまでたどり着ける!」
自分でも無我夢中で叫んだ。そうでもしなければ自分を保てない。
今まで自分を支えてきた揺るぎないものが崩壊していく音が、エレンの頭蓋骨に響いた。
312Res/111.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。