過去ログ - エレン「ま、やれるだけやるさ」
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54:1[saga]
2013/05/25(土) 20:58:36.46 ID:EjB2VrN90
入り組んだストリートを疾走する。低空を維持したまま、ガス噴射の慣性で一気に加速。最低限の消費でどうにか巨人群を突破。

すれ違いざまの斬撃で弱点を丁寧に切り取ろうとする。

フランツ「よ、よし! 俺たちも!」

切り開かれた道を後釜も追随する。

ワイヤーを壁に突き刺して駆け抜けようとしたフランツを、下から突然現れた手が叩き落した。

うなじを切り取られたはずの巨人が再び立ち上がる。再生が始まっていた。エレンの攻撃が浅かったのだ。

そのまま墜落したフランツをつまみ上げる。末路など分かりきっている。

ハンナ「え……え、え!? フランツ!?」

コニー「おいハンナ危ねえ!」

家屋の影から姿を現した8m級巨人が、出会いがしらにハンナの両足を食いちぎる。

ハンナ「やあああっ!?」

フランツ「う、うああ……」

同時に二名脱落。噛み砕かれる音がエレン達の背を追う。

ジャン「おいエレン、お前さっきから殺し損ねてんぞ!」

エレン「……ッ!!」

同様が殺しきれない。立体機動こそまだまともにやれているが、戦闘は無理だ。

あと少しで補給所までたどり着く。

クリスタ「エレンッ!!」

真横に併走する金髪が、視界の隅で躍った。


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