過去ログ - 「俺、眼鏡って似合わないんだよなー」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 23:19:42.80 ID:PtVx1/VJO
手袋を取った大きな手の平が優しく触れても、少しだって気持ちは温かくならなかった。


それはすぐに離れてしまうと分かっていたから。

それを永遠にと望んでしまう私がいたから。


「ユキムラさんに――ナツキに、これはやっぱり必要ない」


買ったばかりの伊達眼鏡が、耳元と鼻筋に違和感を残して離れていく。

それでも世界は、綺麗に見えなかった。


私が望んだ世界の中で、彼は口元に両手を近づけ、白い息を吐く。

そしてその手の平は、再び冷えきった頬を包み、親指は閉じた瞼の上をそっとなぞった。

……ただ、それだけだった。


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