過去ログ - 鷺沢文香エッセイ集『本とアイドルと私』
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67:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/05/31(金) 02:58:32.13 ID:cNb3OgnT0
 いつも颯爽たる風姿で、人々を魅了する事務所の先輩。

 私服であろう白いシャツに、黒のスラックスを合わせたパンツルックが彼女の凛々しさを一層引き立てています。




68:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/05/31(金) 03:02:56.31 ID:cNb3OgnT0
「ここで会うなんて珍しいね。買い物かな?」

 茶色の紙袋片手に尋ねて来ました。


以下略



69:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/05/31(金) 03:08:06.04 ID:cNb3OgnT0
 そんな私が事情を説明すると、あいさんから、

「じゃあ丁度いい。良かったら一緒に来ないかい?」

と嬉しいお誘いが。
以下略



70:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/05/31(金) 03:11:47.10 ID:cNb3OgnT0
 あいさんのお気に入りだというその店は、商店街のほぼ中央に位置していました。


 白い壁に、フラワーリースの飾られたウッド調のドア。

以下略



71:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/05/31(金) 03:18:55.92 ID:cNb3OgnT0
すいません、>>70で訂正です。

X;色鮮やかな花々が植えられたプランターが軒先を彩どりが、どこか田園風景を連想させます。

◯;色鮮やかな花々が植えられたプランターが軒先を彩り、どこか田園風景を連想させます。
以下略



72:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/05/31(金) 03:28:11.65 ID:0+B2VJEk0
 そして...その中に猫が一匹、また私と目が合いました。

 恐らく陶器でしょうか。カフェオレ色した、ガラス眼の猫。

 ただひとつ違うのは、この子は笑っていることでした。
以下略



73:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/05/31(金) 03:33:02.04 ID:5fo++UIs0
 私が頭の中にある点を、線で結ぼうと思案していると、

「文香君?」

と、入口に手を掛けているあいさんに呼ばれ、慌ててその後を追いました。
以下略



74:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/05/31(金) 03:38:36.98 ID:5fo++UIs0
 お店のドアを開くと、コーヒー豆の芳醇な香りが私たちを出迎えてくれました。

 店内は店構えと同様にカントリースタイルでまとめられ、所狭しと置かれたコーヒー豆と道具の数々が目に付きます。

 ...そしてここにもやはり、大小様々な置物の猫が所々に居座っていました。
以下略



75:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/05/31(金) 03:42:45.15 ID:5fo++UIs0
 あいさんはあいさつもそこそこに、素早く用事を済ませ私の買い物を付き合ってくれました。

 お勧めの道具やコーヒー豆を選び、そしてカップも新調しました。

 それぞれオレンジ、青、ピンクのストライプ模様のコーヒーカップ。見ているだけで少し幸せな気分になります。
以下略



76:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/05/31(金) 03:47:15.13 ID:5fo++UIs0
 帰り際、年輪を重ねた女性店主に猫の事について尋ねてみました。

「あれはね、コーヒーを運んでくる猫って呼ばれてるのよ」

 ...コーヒーを運ぶ猫?
以下略



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