過去ログ - 洋榎「次鋒戦と副将戦が無くなるんやて」
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767:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/20(金) 23:47:07.39 ID:+ljLJwtwo
漫  (…………っ)


漫  (絹ちゃんが生贄にされるんは絶対に嫌や……)

漫  (せやけど、その代わりとして真瀬先輩を犠牲にするやなんて……)


漫  (主将は絹ちゃんの事で頭が一杯なんや……。冷静な判断力を失っとる……)

漫  (ここは末原先輩の言う通り、全員が助かる方法を模索すべき……)


漫  (なんやけど……)チラッ


横目で隣にいる絹恵の様子を窺う漫。
絹恵は複雑な面持ちで事態の推移を見守っている。

自分の為に友人さえも殺そうとしている修羅の如き姉の姿。
その気迫に圧倒され、絹恵は仲裁に入る事すら出来ずにいた。


漫  (絹ちゃんは温和な性格やからな。こういう争い事には向いとらん……)

漫  (まして主将のあないな鬼気迫る有様を見せられたら、何も言えんやろな……)


さり気無く郁乃と黒服の方に目を向けてみる。


漫  (げぇっ! なんや代行のあの顔……気味悪いな……)ブルッ

漫  (黒服は電話……。相手は恐らく神様≠竄な……)

漫  (何話しとるんやろ……? 周りが騒がしくて会話が聞き取れん……)


郁乃は口元に笑みを浮かべ、食い入る様に由子をじっと見詰めている。
黒服は先程から携帯電話で誰か(神様?)と何やら話をしている様だ。


漫  (うちも末原先輩に同調して、上手く主将を宥めるんが最適解なんやろか?)

漫  (けどその場合、絹ちゃんが最下位である事を肯定する訳で……)

漫  (それは絹ちゃんに対する裏切り≠ニちゃうか……?)

漫  (もし主将の言う事が正しければ、うちが絹ちゃんを殺す事に……)


漫  (…………)


漫  (うちはどう行動すればええんや……? 分からん……分からんけど……)

漫  (親友として……絹ちゃんをこれ以上不安にさせる訳にはいかん……!)


漫は無意識の内に絹恵の手を握り締めていた。
その想いはしっかりと絹恵にも伝わっていた。

縋る様に漫の手をギュッと握り返す絹恵。
滲み出る手汗から、絹恵の心理状態が読み取れる


漫  (大丈夫……安心してや……)

漫  (うちは……最後まで絹ちゃんの味方やからな……っ!)



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