過去ログ - 洋榎「次鋒戦と副将戦が無くなるんやて」
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800:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/03(木) 00:27:16.99 ID:WQJMnI0no
郁乃(さぁ洋榎ちゃん、君の為に取って置きの舞台を用意してやったで〜)

郁乃(私の期待を裏切る事無く、存分に楽しませてくれや〜♪)


郁乃は笑顔で黒服が戻って来るのを待っていた。


彼女の心の奥底から無限に湧き出るどす黒い欲望。
貪欲なまでに惨禍を求め、他者の悲劇を切望する。


郁乃(洋榎ちゃんの絶望顔もええけど、真瀬ちゃんのそれも捨てがたい……)

郁乃(せやから私は敢えてどちらも選択せず、2人に己自身の命運を握らせたんや)


自らの意思で制御できる事柄ほど詰まらぬモノは無い

不確定要素こそが人生に於ける最高のスパイスとなるのだ


郁乃(けどまぁ、ゲーム自体は洋榎ちゃんの圧勝で終わるんやろな〜……)

郁乃(胆力の差は歴然やし、真瀬ちゃんが洋榎ちゃんに勝つビジョンなんぞ見えんわ)


郁乃(そこで注目すべきは、生き残ろうと必死に藻掻く惨めな真瀬ちゃんの姿や!)


郁乃(さっきの真瀬ちゃんの顔……想像以上の破壊力やったからなぁ……)ニヤニヤ

郁乃(私より親友に殺される方が、あの子も一層ええ顔≠オてくれるやろうし……)


郁乃(あぁぁぁぁぁぁぁっっっッッッ〜! ときめきが止まらないで〜!)ポワワワーン


咲かせよ……絶望の花……


郁乃(念の為、真瀬ちゃんには洋榎ちゃんに対する不信感の種を植え込んだが……)

郁乃(それが上手く発芽するかどうかは、この後の展開次第……ドキドキやねぇ……)

郁乃(自ら手を下す事の出来ぬもどかしさ……成功するか否かの瀬戸際感……)


郁乃(堪らん……っ!)


悶える体を自身の両手で抱き締め、興奮を抑え込もうとする郁乃。


郁乃(ここまで期待が高まってもうたら……生半可な結末では満足できんな……)

郁乃(頼むで洋榎ちゃん……。君が最高のショーを見せてくれると私は信じてるで!)


漫  「…………」

漫  (末原先輩が意味も無くこの勝負を承諾するなんて事は有り得ん……)

漫  (あの人が絹ちゃんを見捨てる訳無い……きっと何か狙いがある筈や……)

漫  (主将もそう考えとるに違い無い……。さっきから不自然な程に静かやし……)


瞳を閉じ天を仰ぐ洋榎の姿を見て、漫はそう確信する。
だがしかし、それは見当違いの思い込みでしかなかった。



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