過去ログ - 洋榎「次鋒戦と副将戦が無くなるんやて」
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870:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/23(土) 16:07:36.28 ID:8KmWWr6eo
洋榎「…………」

由子「…………」

恭子「…………」


絹恵を漫に任せ、恭子達の元へとやって来た洋榎。
由子は少し気まずそうな表情で視線を逸らしている。

重苦しい沈黙が続く中、最初に口を開いたのは洋榎だった。


洋榎「……お前、全員が助かる方法があるゆうたな?」

恭子「あぁ……そうや……」

洋榎「なら……さっさとゆうてみぃ……。その方法とやらを……」


由子は不安げな様子で恭子を見詰めている。


恭子「なぁ洋榎……これは由子とも話した事なんやけど……」

恭子「仮に生贄を回避し、処刑を免れたとして……」

恭子「残りのもんは、一体どうやってこの屋上から脱出するんやろな……?」


洋榎「…………」


恭子「校舎へと続く階段の扉……その向こうには化け物共が犇めいとる……」

恭子「唯一の逃げ道は完全に塞がれ、絶体絶命とも言えるこの状況……」

恭子「にも拘らず……代行達は全く危機感を抱いとらん……」


恭子「それはつまり……」


洋榎「あいつらは既に逃げ道を確保しとる……」

洋榎「脱出の為の手段は、その黒い箱の中にある……」


恭子「ふふっ、御明察の通りや……。流石やね洋榎、飲み込み早くて助かるわ」


洋榎「…………」

洋榎「…………それで?」


恭子「単純な話や……。うちらがそれを……力尽くで奴等から奪い取る……っ!」


由子「ま、待って恭子……! 策も無しにそんなの無茶よ……っ!」

由子「敵は2m近くもある巨漢なのよ!?」

由子「私達が束になっても勝てる相手じゃないわ……っ!」


恭子「あいつとやり合うんは、当然リスクを伴う……」

恭子「せやけど……うちらにも勝算はある……っ!」


恭子は由子が持つ黄金の鋏を指差しながら言った。


恭子「それは鋏やけど、形状的にはナイフの様に扱う事も可能や……」

恭子「さり気無く近付いて至近距離から一気に突きを繰り出せば……」

恭子「黒服と言えど、その攻撃を躱す事は出来んやろ……」



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