過去ログ - 洋榎「次鋒戦と副将戦が無くなるんやて」
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902:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/29(金) 00:00:40.92 ID:8sNsaD15o
恭子「ルールが書かれたあの黒いノートを読んだからか……?」

黒服「可能性としては、それ位しか考えられませんね……」


由子「……ハッ!」


その時、由子の脳裏に電流が走る。


由子「そういう事ね……謎が解けたわ……」

由子「洋榎があの黒いノートを破り捨てた理由……」

由子「代行にルールを把握させんが為にやった事やない……」

由子「私達にノートの内容を知られたくなかったのよ……」

由子「自分が有利に事を進める為にね……っ!」


恭子(あの時から……既に洋榎はうちらの事を敵視していた……!?)


黒服「しかし真瀬様、貴女にも洋榎様に対抗する手段はございます……」

由子「対抗する手段……?」

黒服「絹恵様の指切りを直接妨害する様な行為は禁止されていますが……」

黒服「勝負の当事者でない者の行為を妨害する事は出来ます。つまり……」

黒服「絹恵様に指を切らせんとする洋榎様を実力≠ナ排除する事は可能です」


由子「実力で……排除……?」


黒服「洋榎様が絹恵様に対してそうしている様に……」

黒服「貴女も暴力で洋榎様を屈服させ、今の行為を止めさせれば良いのですよ……」


洋榎「由子がうちを暴力で屈服させるやと……?」

洋榎「おもろい事ゆうやないか……。うちはいつでも相手になったるで?」


洋榎は振り翳した手を宙に止め、顔だけを由子達の方へ向けた。


洋榎「ただし……! 本気でやり合う気なら……お前も覚悟しとけよ……?」

洋榎「黒服! その場合、うちが反撃しても正当防衛として認められるんやろな?」


黒服「イエス。先に手を出さず、また命まで奪わなければ、特に問題はありません」

黒服「ですが、戦闘になれば鋏を所持している真瀬様の方が有利かと思いますよ?」


洋榎「ふん、それ位のハンデが無いと話にならんやろ……」


由子(この鋏を持ったまま……洋榎と殴り合いの喧嘩をする……?)


その鋏で郁乃を殺すと固く決意していた由子だったが、
洋榎をそれで突き刺すなど、考える事は出来なかった。

それは由子の中にある最後の良心だったのかもしれない。

素手による殴り合いでは、自分に勝ち目など無い。
結局、由子は洋榎と闘う事を諦めその場に留まった。


洋榎(それで情けを掛けたつもりか? 根性無しが……。お前は所詮その程度や……)

洋榎(非情になれぬ者に未来は無い。ならうちは、鬼にでも悪魔にでもなる……っ!)


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