過去ログ - 洋榎「次鋒戦と副将戦が無くなるんやて」
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903:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/29(金) 23:25:03.98 ID:8sNsaD15o
洋榎「絹……これはお前の為や……全部お前の為なんや……」

洋榎「せやから……我儘言わずにさっさと指を切れぇーーーっっっ!!!」


ガシッ


洋榎「っ!?」


振り上げた手を絹恵の頬に打ち下ろそうとした次の瞬間、
洋榎は何者かに腕を掴まれ、その動きを止められた。


漫  「……止めてください洋榎先輩。絹ちゃん嫌がっとります……」

洋榎「漫……っ!」

漫  「これ以上……絹ちゃんを傷付けんでください……」

洋榎「うちに……絹を傷付けるな……やと……?」

洋榎「ふ……ふッざけんなお前ぇ……っ! 舐めた事を抜かすなやッ!」


洋榎は激怒し、絹恵を突き飛ばして漫の方へと向き直った。


洋榎「うちは誰よりも絹の事を考えとるし、傷付けたくないとも思っとる!」

洋榎「けどなぁ、こうせな絹は確実に奴らに殺されてまうんやぞ!?」

洋榎「お前は絹の味方やろ!? 一時の感情に流されるな! 大局的な視点に立て!」


漫  「うちは洋榎先輩みたいに全体の流れを見渡せてないのかもしれません……」

漫  「せやけど……親友が泣いてるのに、それを見過ごすなんて出来ません……!」

漫  「それにうちは洋榎先輩と違って、全員が助かる未来を諦めたくもないんです」

漫  「例えこの勝負に負けたとしても……絹ちゃんを生贄になんてさせません!」


漫はまだ皆が救われる方法が存在するという希望を胸に持っている。
それは洋榎以外の全員が、心の何処かで思っていた事なのかもしれない。

洋榎は思った。だからこそ、彼女達には危機感が足りないのだと。
これが最後のチャンスだと知らないから、悠長な戯言を抜かせるのだと。


洋榎「漫……お前に良い事を教えてやる……」

洋榎「生贄は2人やからな……。当然、お前が犠牲者になる可能性もある……」

洋榎「だがこの勝負に絹が勝てば……お前と絹の命は100%助かるんや……っ!」


漫  「っ!?」


洋榎「そうやろ、黒服ッ!」

黒服「イエス。この勝負、絹恵様が勝てば上重様の身の安全は保障されます」

黒服「また、上重様の選択℃汨謔ナ絹恵様の命を救う事も可能となります」

漫  「そんな……でも……なんで……!?」

洋榎「生贄投票トップに与えられる特典、代行の言ってた褒美≠チちゅう奴や……」

洋榎「うちの主張が認められれば、あの投票でトップに立つんはお前や……漫……!」


洋榎「お前も絹も生贄にされず、屍鬼共の餌食にもならず……」

洋榎「この地獄から、無事生還する事が約束されるんや……!」

洋榎「頼む漫……っ! 絹の為にもお前自身の為にも……ここは退いてくれ……っ!」


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