過去ログ - 洋榎「次鋒戦と副将戦が無くなるんやて」
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910:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/04(水) 00:42:25.46 ID:eSMZoMero
恭子(絹恵ちゃんの2本目……指切りの連鎖……想定していた最悪の事態……)


由子「負けない……私は……あんな奴に……絶対負けない……っ!」


指を切る正当性≠ニ勇気≠高める為か、
対戦相手を絹恵ではなく、洋榎と見ている由子。

2本目の指を切るのかと問う恭子に、当然だと由子は息巻いた。
先の事など後で考えれば良い、重要なのは今¥氓ツ事なのだと。


恭子(強引な手段での指切り妨害は厳禁……黒服はそれを許さない……)

恭子(由子の自傷を阻止する唯一の方法……それは言葉による説得…………)

恭子(けど何も思い浮かばんし、当事者でないうちが何を語っても説得力は皆無……)


恭子(動き出した破滅への歯車を止める術は……無い……っ!)


由子を止める事の出来ない無力な自分に憤り、切れるほど強く唇を噛み締める恭子。
洋榎と恭子がそれぞれの思いを胸に見詰める中、今度は由子が左手薬指に鋏を当てる。


由子「私はまだ死にたくない……生き残る為に……洋榎に勝つ……!」

由子「勝って……生き延びて……新世界への切符を手にするのよ……っ!」


生≠ヨの執着によって恐怖を克服しようと試みる由子。

生きようとする意志は何よりも強い。
何故なら、それこそが生物の本質≠ナあるから。


由子「私は……指を切る事すら恐れない……っ!」


ジャキンッ……


指が切り落とされんとするその時、恭子は咄嗟に目を伏せた。
洋榎は瞬き一つせず、鋏が由子の指を喰らう瞬間を凝視していた。


由子「んっ……んぐ…… ん゛ん゛ん゛ッ ッ ッ …… ! ! ! 」


激痛に襲われ、地獄の苦しみに顔を歪める由子。
恭子は自らのハンカチで由子の傷口を押さえる。


由子「ハァッ……ハァッ……フゥー……」

恭子「大丈夫か由子……?」

由子「ふふっ……やった……やってやったわ……っ!」

恭子「…………っ」ゾクッ


震えながらも不敵な笑みを浮かべる由子に恭子は恐怖し身震いした。


郁乃(真瀬ちゃんの脳内を駆け巡る大量のβエンドルフィン……)

郁乃(自己暗示を掛け極度の興奮状態へと移行し、恐怖と痛みを和らげたか……)


恭子(足元が揺らぐ……空が……世界が……グルグルと廻って……)

恭子(狂気に飲み込まれる……由子も……洋榎も……うちも……みんな……)



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