過去ログ - 洋榎「次鋒戦と副将戦が無くなるんやて」
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987:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/20(金) 21:53:41.34 ID:sbuoiUPyo
だがしかし、黒服の狂気染みた提案を受け入れる者は誰もいなかった。
余りにも残酷過ぎる処刑、それに手を貸すなど想像するだけで恐ろしい。


黒服「処刑執行役を希望する方はいらっしゃいませんか?」


黒服の問い掛けに、恭子、漫、絹恵は沈黙したまま視線を逸らす。


黒服「そうですか……。でしたら仕方ありませんね……」

由子「ま、待って……待って頂戴……」


黒服2が工具の台に手を伸ばしたその時、由子が小さな声で震えながら言った。


由子「私は……私は恭子にやって欲しい……!」

恭子「えっ……!?」

由子「痛み止め成分の入ってる薬を使った方が、きっと楽に死ねるわ……」

由子「せやから……お願いよ……恭子……っ!」

黒服「末原様、いかが為されますか?」

恭子「そ、そんなん無理や……うちには出来ん……!」

郁乃「末原ちゃん、親友の最後の願いなんやし叶えてやろうや。なっ?」

恭子「嫌やッ! 絶対無理やてっ!」


耳を手で塞ぎ俯いて首を横に振る恭子。
その時、洋榎が立ち上がり黒服に言った。


洋榎「他に誰もやる奴がおらんなら、うちがやるわ……」


由子「っ!!」

恭子「っ!?」

絹恵「っ!?」

漫  「しょ、正気ですか!? 洋榎先輩……っ!」

洋榎「青いチューブを使う為には……誰かがやらなあかんやろ……」

郁乃「ハハハッ! さすが洋榎ちゃん! こういう修羅場では頼りになるな!」


だが、洋榎が名乗りを上げると由子は険しい表情になり、その態度が一変した。


由子「駄目! 洋榎は……洋榎だけは嫌っ! あんたはもう私に関わらないで!」

洋榎「なんでや……? 痛み止めが入ってる方……使って欲しいんやろ……?」

洋榎「なら任せとき……。うちが上手くやったる……」

由子「ふざけないでよッ! あんたが絡むと碌な事にならない!」

由子「大体この処刑法になったのも、全部あんたの所為でしょッ!」

由子「あんたが絶≠セけはあかんゆうから変えたのに……」

由子「どう考えたって、これが最悪の選択肢じゃないっ!」

由子「それとも、これ以上に残酷で苦しく辛い処刑法が他にあるとでも言うの!?」

洋榎「…………」

由子「何とか言いなさいよッ!」


由子は涙を流し、怨みの篭った目で洋榎を睨みながら叫んだ。


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