過去ログ - 【安価】エレン「オレが最強の兵士に?」アルミン「家族になりたい」3【育成】
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998:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/30(木) 08:23:58.87 ID:+HT0fDRq0
D=10エリアにある島の端まで来た藁路文雄(男子22番)は、茂みの中に腰を下ろしている。
横では幼馴染の森川達志(男子20番)がぼーっと前を見ている。
恐らく考え事だろう。
島の1番東にあたるこのエリアは、文雄たちのいる茂みを抜ければ、切り立った崖になっている。
『この島の1番東で落ち合おう』

文雄が、前の席に座っていた土谷和(男子10番)に渡したメモにこう書いた。
全く、どうして東と手紙に書いてしまったのか。
建物も何もない。
こんなところでは何も出来ない。

「和…誰とペア組んだのかな?」

達志が口を開いた。

「さぁ…な。
 とにかく、正常なヤツであることを祈るよ」

和とペアになったのは誰なのか、それは結構問題になってくる。
和と仲の良かった男子と組めるとすると、文雄たちが出た時点で残っていたのは、宝田義弘(男子9番)・土方涼太(男子13番)・水原翔(男子17番)。
畠案山子(担当教官補佐)曰く、仲のいい子と組める子もいれば組めない子もいる、らしい。
ということは、和が全く喋ったことがない人とペアを組んでいる可能性もあるわけだ。

とにかく、正常な男子がペアであることを祈る。
文雄が今からやろうと考えていることは、力仕事も入ってくる。
非力な女子がペアならはっきり言ってお荷物だ。

「和ー…早く来いよー…」

文雄は小さな声で和を呼んだ。

 

 

「ねぇ、文雄…一体どうやってここから逃げ出す気?」

達志が首輪を指差した。

「これが爆発しちゃうよ、島から出たら…」

「だろ?」

文雄はニッと笑って見せた。

「普通に島から出れば、首が吹っ飛ぶ…
 なら、コンピューターをブッ壊せばいいと思わねぇか?
 ハッキングとか…でも、それは俺には無理だ、知識がないからな。
 なら、あの学校ごと吹き飛ばせばいい!
 そうすりゃ、システムもぶっ飛ぶはずだ!
 あの校舎、見たか?
 運がいいことに木造建築だったぜ!
 さらに、タツの支給武器にはガソリンがある!
 もう少しガソリンをかき集めて…
 あとはどうにかして首輪を外せばいい!」
「すごいや、文雄…」

達志の顔がぱあっと明るくなった。

もちろん、成功率は低いし、危険性も高い。
都合よくいくかもわからなければ、首輪の外し方もわからない。
それでも可能性がある限り、やらないといけないと思う。


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