過去ログ - まどか「ネコみたいなのを飼うことになった」
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969:ここまで書きました
2014/03/30(日) 16:34:36.88 ID:8PsapEBj0
おじさんがこちらにやってくるのが、やけに気恥ずかしい。

知久「もう少し火の側に移動しようか? どうせ寝るなら、暖かいほうがいいだろう?」

マミ「ね、寝ません!」

だがわたしの声を遮って、毛布ごとわたしの身体を抱き抱えた。

マミ「あ……あ、の……わたし…」

自分で歩けるから、と声に出かかった。

知久「なんだい?」

足を挫いてから、すでに何時間も経っていた。
捻挫はすでに回復していて、もう歩ける頃だろう。

それでも、安易に動くことはできない。
この人をきっとびっくりさせてしまうから。

マミ「なんでもないです……」

何故か胸がまた苦しくなった。
わたしが、この人とは違うのだと思ったからだ。

知久「よっと……ここらへんでいいかな」

暖炉の隣に寝かせらると、おじさんの手が離れた。

さっきから毛布をずっとわたしが専有しているが、果たして寒くないのか?

その気になれば体温を保つことだって容易にできるわたしとは違い、生身の人間だ。

それなのにわたしを気遣ってくれる。

おじさんから見れば、わたしはまだ小さい子どもに過ぎないことも理解しているつもりだっだ。

それがいかに自然な行為であるかも、十分わかっていたと思う。

でも――わたしは気が付くとその人の手を再び掴んでいたのだ。

知久「え?」

マミ「入りませんか?」


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