7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/29(水) 13:29:11.39 ID:xk7H4ona0
「いや、ですね。私こういうものなんですけど…」
若い男はそう言って名刺を差し出す。
その時点で私は興味を失っていた。
なんだ。そういうことか。
スカウトか。
誇らしく思った数瞬前の自分が恥ずかしくなった。
「私、そういうのは遠慮してるんですけど…」
「そうですか…。あ、でも一応貰っといてください」
流石にそう言われてしまうと断るのも悪いので見る気もない名刺を受取ると一度だけ頭を下げて買い物に意識を戻した。
「アイドルの事務所なんです」
後ろで声が聞こえた。意に介さず買い物を続ける。
「いつか機会があれば来てください」
まだ何か言っていた。そこまで大きい声ではないが、これではカップルの修羅場そのものではないか。
そろそろほかの買い物客の目が痛いからやめて欲しい。
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