過去ログ - 食蜂「今日は卵が安いわねえ……」美琴「何してんのアイツ」
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9:SSS ◆5pbDteB19s[saga]
2013/05/30(木) 20:38:20.61 ID:TCuDJVoN0


美琴「よし……。行ったわね?」


食蜂が完全に立ち去ったことを確認した美琴は、ゆっくりと物陰から体を出した。
しかし、その顔は浮かない表情をしている。
正直なところ、分からないことだらけで、頭が良く回っていないというのが正直な心境だ。
常盤台の生徒であれば、視界にも入らないような店になぜ来ているのか?
それに、妙に生活感の溢れる行動。
実は金銭的に苦しいのかと思えば、使っているサイフはブランドもの。
それに、いつも持ち歩いている手提げのバックも同じブランドのものだったはずだ。
にも関わらず、1円単位の計算までしている。
行動のところどころに矛盾を感じる。


美琴「そういえば……」


最後に、食蜂が捨てていった紙。
そこに何かヒントがあるかもしれないと思った美琴は、ゴミ箱からその紙を回収する。
結論から言うと、その紙からは更なる混乱しか生まれなかった。
安っぽい印刷がされたその紙には、今日のお買い得商品一覧が並んでいたのだ。
今では電子広告にそのお株を奪われ、ひと時代前のものとなってしまったチラシという広告媒体。
学園都市ではあまり見かけないが、新聞の間によく挟まっているのを見たことがある。
というか、まさにそれだ。
そこには、鮭の切り身や特濃牛乳といった食蜂が購入していった商品のところに、赤のマジックで丸印がつけられていた。


美琴「本当になんなのよ、アイツ……」


思わずこぼれた呟きは、店内に響くポップな音楽に飲み込まれていく。
誰もその問いに答えてくれる人はいなかった。



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