過去ログ - モバP「ありすって名前、可愛いね」
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31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/31(金) 10:02:07.27 ID:n/17hADMo
「なに走ってんの?逃げてるの?」
「違う、今から急いで事務所に行かなくちゃいけないから」
「はははっ、嘘つき。逃げるならそのまま国の外に行けよ、どうせ滞在許可はないんでしょ」
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/31(金) 10:03:29.94 ID:n/17hADMo
彼女は眉間に皺を寄せ、私を突き飛ばす。
「なに調子こいてんだよ、日本人もどき」
「すいませーん」
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/31(金) 10:04:21.81 ID:n/17hADMo
プロデューサー彼女を見て、ヘラヘラとわらったまま。
「いや、イジメてたでしょー。嘘を吐くなよ、泥棒になっちゃうぞ」
と言った。
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/31(金) 10:05:27.03 ID:n/17hADMo
********
「・・・なんで来たんですか?」
「んー、なんとなくね思ったんだ。名前が嫌いなのは、それでイジメられてるかなって、俺の体験談からね。そう思い出したら気になっちゃって、ちょっと見に来た」
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/31(金) 10:05:58.96 ID:n/17hADMo
「本当に?」
「はい?」
プロデュサーは前を向いて運転したままで、もう一度言った。
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/31(金) 10:06:32.05 ID:n/17hADMo
私はママに虐められてると知られたくないから、今まで隠していたのかもしれない。
心配かけたくないというのが、嘘な訳ではない。でもそれ以上に、恥ずかしかったからなのかもしれない。
「もしも橘さんが本当にお母さんの事を思っているなら、ちゃんと言いなさい」
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/31(金) 10:06:34.71 ID:wzsMMOJX0
ふむふむ
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/31(金) 10:07:05.53 ID:n/17hADMo
「お母さんなんだ、心配ぐらいさせてやりなさい」
「・・・」
「あと思った事をちゃんと言うんだ。きっと普段から言葉を選んで喋っているんだろ」
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/31(金) 10:07:52.11 ID:n/17hADMo
「そんな事ないです」
「やっぱり言われると思った」
なんて言いながら苦笑している。
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/31(金) 10:09:02.78 ID:n/17hADMo
「子供っぽいのを嫌うのは、皆と馴染めない事を正当化する為なんだろう?私は皆よりも大人だから仕方がないって」
「違います」
「橘さんが他人と距離を取ろうとするのは、怖いんだろう?また、傷付けられるんじゃないかって。自分が傷付けてしまうんじゃないかって」
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/31(金) 10:09:31.96 ID:n/17hADMo
「橘さんは何かと理由をつけて、逃げているんだ」
「違います」
「橘さんは臆病なんだ」
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