過去ログ - エド「俺たちが助けるんだ!! そうだろ!?」 上条「・・・おう!!」
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63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/06/15(土) 00:28:26.02 ID:NS+6dMWh0
一方「・・・とまあ、こんなところだァ。」

全てを語り終えた一方通行。彼の顔には若干の解放感が伺える。ちなみに時刻は午前6時、早朝である。打ち止めは完全に寝入ってしまった。しかし、他の五人(インデックスはカレー完食後にすぐに寝た)は一言も聞き逃さないようにしていた。

エド「・・・なんというか、あんた本当にすげぇのな。なんか規格が違うというか・・・。」

アル「あなたの能力が科学の力っていうのもなかなか疑問に思えるくらいだからね。」

上条「お前ロシアで魔術使ってたのかよ、打ち止めのためにか・・・。すっかり親御さんだな。」

番外個体「ミサカにしてみるとどれもこれも知った話だったけど、あなたの口から聞くとこうも印象がちがうとはねぇ・・・。やっぱり当事者から聞くのが一番か。」

御坂「・・・」

御坂だけがいまだに何も話さずにいた。訳が分からない、そんな顔をしている。無理もないであろう。絶対悪、そうしんじこんでいた相手が今まで、自分の全く知らないところで妹達を守って来た。その事実は御坂美琴には受け入れ難いのは間違いない。

上条「御坂、御坂。大丈夫か?」

御坂「・・・ええ、まあなんとか。頭のなかごっちゃごちゃだけどね。」

上条「一方通行、結局お前は・・・どうしたいんだ?」

一方「あァ?」

エド「あんたが今後どうしたいか、そう聞いてるんだろ。贖罪がどうとか、そんなのどうでもいい。いや、まあどうでもよくはないんだがな?あんたがどうしたいか、それを言わなきゃだめだろ。」

暫しの沈黙。まず何から言おうか、そんな思案顔であった。
5分後、決まったのか、やっと口を開いた。

一方「まず、オリジナル。前にも言ったが、俺はお前に謝る気は毛頭ねェ。お前も加害者だ。のうのうとお前が学園生活送ってる間にあの計画は進行していたんだ。」

上条「おい! 一方通「けど、」

一方「お前を傷つけた、それに上条、お前にも散々迷惑かけた。すまなかった。」

二人は息を呑んだ。あの第一位が、大量殺人者が、頭を下げたのだ。それは日本で古来より伝わる謝罪方法、"土下座"であった。
30秒ほどたったところで彼は頭を上げた。

一方「でも、俺はここで立ち止まる訳にはいかないんだ。俺が、俺という殺人者がここで今も生きている、それが死んだ妹たちが生きていた証拠なんだよ。」

一方「俺はこれから、全てをかけて今を生きる妹達を護っていく。」

その言葉と共に、彼は右手を打ち止めの頭に乗せる。それは彼の決意の表れか。

一方「誰になんと言われようと、お前らに罵られようと、絶対に、俺がこいつらを護るんだ。責任感からでも、罪悪感からでもねェ。俺がやらなきゃなんねェんだ! 俺が護りたいから、だから護るんだ!!」

全てを言い終えた彼の目には、これからへの決意が込められていた。今まで散々間違え続けて来た男の放つものとは思えない、とても鋭く、誰にも折ることは出来ない眼光だった。

その目を真っ直ぐに御坂美琴は見据える。先ほどまで混乱で我を忘れていた少女はそこにはいない。


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