過去ログ - 一方通行「借金の形に身売りする事になった」2
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53:二十日目 ◆wmC3g/mCZw[saga !nasu_res]
2013/07/21(日) 01:51:11.77 ID:Z1Z3GL3a0
状況に理解が追い付かない様子の一方通行を揶揄の笑みで見下ろす木原に困惑した瞳が向けられます

「精通してからは初めてだよなぁ。強制じゃねぇ空イキすんの」

出来の悪い生徒に懇切丁寧に解説する教師のように、ゆったりとした口調で言葉が紡がれます

「出すモン尽きた訳でも、尿道塞がれてるんでもねぇのによぉ」

「穴にぶち込まれて射精無しでイくとか、一応オトコノコとしてどうなの、お前?」

にやにやと唇を釣り上げる意地の悪い笑みと共に投げ掛けられる声は酷く愉しげに紡がれています

「ま、調教する側としちゃぁ大歓迎だがな。プレイの幅も広がるしよ」

「それに――俺も色々愉しめるし、な」

一方「……っ」

理解すると同時に遅れて湧いてきた羞恥が、すでに上気している頬だけでなく耳朶までをも見る間に赤く染め上げます

更には、言葉の最後でふっと口端を緩ませた木原の表情が珍しく純粋に愉しげなのを目の当たりにして思わず心臓が跳ねあがります

一方(な……ンだ、これ……俺…何考えて……)

一方(……だって……あンな顔されたら……もォ……)

くらくらする頭で自問するように落とされる呟きは戸惑いに満ち、けれど同時に奇妙な甘さを伴っていて

一方(……こンな、馬鹿みてェに淫乱な身体でも……)

一方(……悪くねェかも、なンて……)

唇を噛み、眉根を寄せ、視線を合わせようとしない様子に木原がくっと喉奥を震わせます

脳内が混乱しているのが、そしてそれを必死で隠そうとしているのが傍目にも露わです

まるで惚気のような思考を自覚すれば尚更反応は如実に表れ、本来真っ白な痩躯が全身上気し薄らとピンク色に染まっています

「……ったく。かーわいー反応しやがって」

混乱の極みらしい一方通行には聞こえない程度の声で呟き、木原は喉奥をひっそりと震わせます

内心の細かい機微までは読めないものの、茹で上がったように真っ赤な顔は如何にも面映ゆいと言わんばかりの表情が浮かんでいます

落ち着かない様子で視線を彷徨わせる一方通行をさも愉しげに見遣り、さて次は何をしようか、と思案を巡らせます




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