過去ログ - 小梅「白坂小梅のラジオ百物語」 Season 2
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38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:44:22.87 ID:ft/YjGomo

第十六夜 首飾り


茄子「さて、本日もそろそろアイドル百物語のお時間となりました」
以下略



39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:45:56.14 ID:ft/YjGomo

高橋礼子(31)
uploda.cc


以下略



40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:47:01.86 ID:ft/YjGomo

 怪談かあ。
 うん、怪談……。

 そうね、じゃあ、ちょっと珍しいお話をしましょうか。
以下略



41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:48:16.92 ID:ft/YjGomo

 そのバーに、ある時から黒人のバーテンダーが入ってきたの。
 年はその頃でも50を越えてたと思うけど、定かではないわね。

 その人は、梅雨や夏の真っ盛りでも襟の高いシャツを着て、ぴっちりネクタイを締めてたわ。
以下略



42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:49:31.39 ID:ft/YjGomo

 だから、その人を誘って、飲みに行ったの。
 そこの常連みんなで、歓迎会ってことで。

 もうバーに来てから半年近く経ってたけど、飲み屋に居着くかどうかって、正直わからないものだしね。
以下略



43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:50:36.48 ID:ft/YjGomo

『死のネックレスって知ってるかい?』

 彼は服を戻しながら、陰鬱な表情で話し始めたわ。

以下略



44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:52:13.35 ID:ft/YjGomo

 彼の生まれ故郷では、とある二つの部族が敵対していたんですって。
 ここでは、仮に『ロ族』と『ハ族』とでもしておきましょうか。
 うん、『いろは』の、ろはね。

以下略



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:52:58.67 ID:ft/YjGomo

 その後、彼は幸運にも混乱する故郷から逃げ出すことに成功し、アメリカに亡命。
 今に至る、ともね。

 そうして語り終えてから、彼は細い声で、私の知らない歌を歌い始めた。
以下略



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:54:16.16 ID:ft/YjGomo

 何とも言えない感情を抱きながらも朝を迎え、酔っ払いどもをなんとかタクシーや始発に追いやって。
 そうして、私も帰ろうとしたとき、彼の話を一緒に聞いていた男性がやってきたの。

 場所を変えて話せないかとね。
以下略



47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:55:51.43 ID:ft/YjGomo

 だったら、と私が言うと、彼は目を伏せて言ったの。

『ネックレスってのは、あんな程度の傷しか残らない生やさしいものじゃないんです』

以下略



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