11: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:21:08.55 ID:JjihbRFAO
―7?? シガンシナ区のアパート―
コンコンッ
12: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:26:00.53 ID:JjihbRFAO
ゼノフォン「そうですか。もし多少なりとも回復した時はご一報下さい。私が贔屓にしている眼鏡屋をご紹介しましょう。」
アンヘル「おぅ。頼むぜ。」
ゼノフォン「お任せあれ。さて、時候の挨拶はこのぐらいにして、本題に入りましょうか。」
13: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:26:34.56 ID:JjihbRFAO
アンヘル「まぁ、全くもってその通りだが・・・・・・良いのか?」
ゼノフォン「何がです?」
アンヘル「いや、ほら。まだ調査兵団の解散や扉の封鎖が撤回されたワケじゃないだろ? もしかしたら俺に協力したところで、何の旨味もない徒労に終わるかも知れないってのに。」
14: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:27:03.35 ID:JjihbRFAO
ゼノフォン「政府の革新派がこれを武器としないハズはありませんし、シガンシナ区においては先般の巨人の一件と相まってホルへを英雄視する向きも散見されます。」
アンヘル「保守派からすりゃ、やりづらい状況って事か?」
ゼノフォン「そうです。まぁ、ホルへが今の職に居続ける事は難しいかも知れませんが、おそらく調査兵団の解散は撤回され、当分の遠征凍結程度に留まるのではないかというのが私の所見です。」
15: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:28:19.05 ID:JjihbRFAO
ゼノフォン「それはもっと簡単ですよ。人間が壁に手を加えるとなれば、黙ってない方々がいるでしょう?」
アンヘル「あ〜、お壁様か。」
ゼノフォン「はい。これに関しては私、最初から絶対無理だろうと思ってます。」
16: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:29:23.12 ID:JjihbRFAO
アンヘル「そりゃ確かにそうだ。」
ゼノフォン「貴男の〈装置〉に対抗する新技術の開発を行えれば願ったりですが、今の工房の懐具合から言って新たに予算を組むのは難しいですからね。」
アンヘル「そうだな。」
17: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:29:51.14 ID:JjihbRFAO
ゼノフォン「つまり、両手が操作装置で塞がってしまうワケですね?」
アンヘル「あぁ。だから操作装置と武器を一体化させる必要がある。」
ゼノフォン「武器を携えて空中を自在に飛び回る。さながら神話に出てくる戦乙女ですね。」
18: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:30:35.65 ID:JjihbRFAO
ゼノフォン「それは単に貴男に剣術の覚えがなくて、短刀を力任せに扱ったからでは?」
アンヘル「それも一理ある。けど、〈装置〉が本格的に導入されて戦術が確立されれば、ホルへみたいな達人レベルの奴は1日で巨人を何体もぶった斬る事になるだろ? そうなりゃ、もう剣の技術云々の話じゃなくなってくる。どんな名刀も繰り返し使えば刃こぼれしちまうんだから。」
ゼノフォン「なるほど。確かにそうですね。しかし、そうなると黒金竹の含有量を増やして強度を上げたりしても、もはやいたちごっこ。」
19: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:32:08.99 ID:JjihbRFAO
アンヘル「あぁ。それよりは予備の武器をいくつか持ち歩いた方が効率が良い。」
ゼノフォン「そうなりますね。けれど、操作装置が武器を兼ねる以上、その予備という事は〈装置〉自体を複数持ち歩く事になってしまう。それは現実的ではありませんから・・・」
アンヘル「〈装置〉はそのままに武器だけを予備で持ち歩く。」
20: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:41:38.16 ID:JjihbRFAO
ゼノフォン「分かりました。では、今の話を参考に試作品の製作に入りましょう。1週間ほど猶予を下さい。」
アンヘル「助かる。」
ゼノフォン「いえいえ。では、今日はこれで失礼します・・・・・・っと、そうだ。」
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