24: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:44:40.87 ID:JjihbRFAO
ゼノフォン「えぇ。先般の調査兵団の一件があって、材料の流通が再開されたと聞きましてね。発注して納品を待つより、直接向こうに行った方が早いと思ったんです。それに向こうの方が開発の設備も整ってますから。」
アンヘル「なるほどな。」
ゼノフォン「まぁ、しかし、そのせいで貴男との約束を3日も過ぎてしまいました。納期に遅れるなど開発者の名折れ。深くお詫びします。」
25: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:45:36.66 ID:JjihbRFAO
アンヘル「それで? 進捗状況は?」
ゼノフォン「ふふふっ。」
アンヘル「・・・。」
26: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:46:44.96 ID:JjihbRFAO
ゼノフォン「どうです? 分かりますか?」
アンヘル「あぁ。大体は分かる。サーベルの柄みたいな形になったんだな。」
ゼノフォン「そうです。従来の操作装置はアンカーを射出する事のみが目的でしたので、銃のような形をしていましたね。」
27: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:48:04.83 ID:JjihbRFAO
ゼノフォン「どうぞ。切れ味が鋭いですから気をつけて持って下さい。」スッ
アンヘル「これは・・・・・・薄いな。それに、しなる。黒金竹をここまで加工したのか?」
ゼノフォン「いえ、それは超硬質スチールです。」
28: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:49:01.41 ID:JjihbRFAO
アンヘル「えっ?」
ゼノフォン「壊れる事を前提に予備をいくつも持ち歩く。それは逆に言えば『壊れても良い』って事ですよね?」
アンヘル「まぁ、極論はな。」
29: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:49:54.39 ID:JjihbRFAO
ゼノフォン「そうです。刃を柄に差し込んで・・・」カチッ
ゼノフォン「この様になります。」スッ
アンヘル「どれどれ・・・・・・うぉっ、軽いな。」
30: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:55:47.30 ID:JjihbRFAO
ゼノフォン「いえ、納期に遅れた上に完成さえ遅れたのは開発者の風上にも置け」
アンヘル「もう納期の話は良いって! ホント、変なトコは真面目だな!」
ゼノフォン「失礼な。全面的に真面目なつもりですが?」
31: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:56:18.92 ID:JjihbRFAO
アンヘル「違う。それよりもっと前の段階で、だよ。」
ゼノフォン「・・・っ」
アンヘル「もともと黒金竹と氷爆石を使った新しい武器の開発を命じられた時点じゃ、俺とお前は別々で動いてたハズだ。だけど、途中からお前は俺の〈装置〉の改良に積極的に協力しだした。」
32: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:58:07.64 ID:JjihbRFAO
ゼノフォン「・・・。」
アンヘル「・・・。」
ゼノフォン「・・・。」
33: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:58:59.08 ID:JjihbRFAO
アンヘル「・・・そうだな。」
ゼノフォン「コリーナと・・・」
アンヘル「・・・ソルムの敵討ちだ。」
34: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/04(火) 00:00:01.55 ID:LdHmvj4AO
アンヘル「・・・。」
ゼノフォン「自他共に認める変人の私ではありますが、中身は人間なんですよ。」
アンヘル「・・・。」
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