過去ログ - 凛「プロデューサーってさ……」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/03(月) 23:45:30.38 ID:pG0rEEGC0
「その時にプロデューサーが誰かのものになってたら?」

「直球だな、お前は」

「今更でしょ。そこまで鈍感な人なら、私のプロデューサーじゃないよ」

凛は、それを想像できるのだろうか?

「その時は、まぁその時に考えろ」

俺のこの答えは、俺に向けてのものでもある。分からないものを、無理やり想像したって無駄なのだ。

「えー、やだよ私。略奪愛なんて」

「やっぱり、身を引く選択肢は無いのな」

「身を任せても良いって言ったのはプロデューサーでしょ」

それでも。

「ん〜……ま、少なくともお前がそうなってる頃までには独り身だと思うけどなぁ、俺」

「その心は?」

「一応、俺なりの覚悟というか、ケジメというか」

「……?」

想像はできなくても、そうありたいと願う姿を創造することくらいは、できるのかもしれない。
俺の言葉に再びこちらを向いた凛の視線を感じながら、

「初めて担当した子くらい、最後まで全霊を賭けて見守りたいというか、そういうの」

俺は何とも恥ずかしい台詞を口走っていた。

「ふぅん……」

「ったく、こういう事言わせるなよな、恥ずかしい」

「恥ずかしくないよ」

凛の視線を、痛いくらいに感じる。
知っている。こういう言葉を、決して笑わないのが渋谷凛だ。

「だって、私はこんなに嬉しいよ?」

「お前のそういう反応が恥ずかしいの」

そういうところが何より美しい、俺の自慢のアイドルだ。



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