6: ◆aZDE4ZlPmtF7
2013/06/03(月) 23:59:03.86 ID:4fuW0mjj0
次の日、シャルロットは授業を欠席していた。同じクラスのラウラを覗く3人はその安否を心配していたが、同室のラウラからただの風邪だと聞かされていたのであえて様子を見に行くことはしなかった。
一夏「風邪か…でもお見舞いくらいなんでダメなんだ?」
ラウラ「うむ、シャルロットのやつがうつるといけないからとかたくなに拒否しているんだ」
一夏「でもそれはラウラもいっしょだろ?それにうつるっていってたらお見舞いなんて…」
ラウラ「おそらくいじめ…もとい精神状態が不安定なんだろう、だから今はそっとしておいてやったほうがいい、それに私がいるのだ、なにがあっても大丈夫、安心していいぞ」
一夏「う〜ん、ラウラがそういうのなら…」
セシリア「……」
コンコン
コンコン
コンコン
シャルロット「ハ、ハイッ!」ガチャ
セシリア「こんにちは」
シャルロット「セ、セシリアっ!」
セシリア「お体の具合は大丈夫でしょうか?」
シャルロット「…だ、大丈夫だよ、うんっ!もうすっかり良くなって…ごめんね…心配かけちゃって…」
セシリア「そうですか、ならわたくしが入っても大丈夫と言うことですね」
シャルロット「えぅ?はいる…って」
セシリア「おじゃましますわ」ガチャンカチャ
シャルロット「…(鍵を閉めた?)」
セシリア「……………」ピピピピピピ
シャルロット「ど、どうしたのセシリア?なにかな…あの、その機械…」
セシリア「これですわね」
シャルロット「!?」
セシリア「シャルロットさん、これは盗聴器ですわ。どうしてこの部屋に盗聴器が仕掛けられているのでしょうか?」
シャルロット「し、しらないっ!」
セシリア「シャルロットさん、あなたこの盗聴器を誰が仕掛けたか知っているんじゃありませんか?」
シャルロット「しらないよっ!そんなの!盗聴器もしらないっ!誰がやったのかもしらないっ!ぼ、僕なにもしらないんだからっ!」
セシリア「……ちょっと失礼しますわよ」グイッ!オッパイボローン
シャルロット「あっ…」
セシリア「この体中の痣……どうしたんですの?」
シャルロット「こ、これは……転んだのっ、階段からおっこっちゃって、ド、ドジだよね…ぼくって…あははっ…はは…」
セシリア「誰かに暴力を振るわれたのでなくって?」
シャルロット「うっ…ぅぅぅ…や、やめて…」
セシリア「その相手ってもしかして……ラウ」
シャルロット「やめてってばっ!」
セシリア「!?……シャルロットさん、あなた…そこまで酷いことをされていましたのね……」
シャルロット「僕はなにもされてないっ!か、階段から転んだだけだもんっ!なんにもし、しらないもんっ!」
セシリア「シャルロットさん……じゃあどうしてあなたは今泣いていらっしゃるのかしら?」
シャルロット「えっ…?………あ、あれ、…なんで、涙が……勝手に溢れて……うぅ…ぐすっ…うぇっ…」
セシリアはシャルロットの頭をやさしく抱き寄せた、頬を伝う涙を見えないように。
セシリア「今は存分にお泣きなさい…後で詳しく話しを聞かせてもらいますから…大丈夫ですわ、あなたはわたくしの大切なお友達ですもの、わたくし、いえ、わたくし達が守って差し上げますから…」
シャルロットは泣いた。子供のように、ただ感情の溢れるがままにまかせて…死んだ母のように母性溢れるそのやさしさにただただ甘え続けた。
幾分かたったころ、シャルロットは顔を上げ、赤く腫れた目元をこすりながらセシリアの目をまっすぐに見上げた。
セシリア「まぁまぁ、綺麗なお顔が台無しですわよ…」
赤く焼けた目元をやさしく親指でさすり上げる。
シャルロット「んん………っ……」
セシリア「落ち着きましたか?」
シャルロット「うん……ありがとう…セシリア」
セシリア「そうですか……では、話していただけますか?」
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