過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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102: ◆DDBjj51DRA[saga]
2013/06/16(日) 20:47:09.55 ID:De/8OY8S0
間桐邸[蟲倉]


「――――――――――――少々、拙いのう―――――」

――――――――――――球磨川禊。
前回、彼のマスターであった間桐雁夜と共に、間桐臓硯へ刃向ったサーヴァント。
そして、聖杯をその精神で以てして汚染し尽したサーヴァントでもある。
そのサーヴァントが―――――――――――――――十年越しに再び、この冬木に限界した。
召喚されたクラスは違えど、持ち得る力は大差ない。
いや、「持ちえない力」の方が正しいのか。
こんなことをあのサーヴァントに言うと、『僕にとっては、正しさなんて間違っているのと変わりませんよ』などと意味の分からないことでも宣うのだろうが―――。

「――――――――桜にサーヴァントを召喚させたのは、間違いだったか――――」

もともと彼は、この聖杯戦争について干渉する気はなかった。
静観を、決め込むつもりだった。
しかし―――――――――――――――――――――――

「慎二め―――――――あやつがまさかサーヴァントを召喚するとは―――――予想もしておらんかったわ――――」

間桐臓硯としては珍しく――――――――それに便乗し、状況を畳み掛けようとした。
間桐家からマスターを二人出すことが出来れば、悲願の達成も近ずくと。
―――――――――――慎重さを欠いて、行動に出た。
――――――――――――――――――――――それが今回は裏目に出たのだ。
最悪の形で―――――最悪のサーヴァントを―――――最悪の状況下で―――――最悪のマスターの下に、呼び寄せた。

「まさに最低のサーヴァントじゃな―――――しかも今回は、雁夜の時とはわけが違う――――」

間桐雁夜の時と違い――――間桐桜には膨大な魔力と才能がある。
間桐雁夜の時と違い――――球磨川禊には明確な目的がある。
間桐雁夜の時と違い――――間桐慎二という不確定要素が身内にある。

「―――前回のセイバーよりましとはいえ…――――――――これは性急に手を打たねばならぬか――――――」

――――――――間桐臓硯は、体を分解し―――――――――体を――――蟲に―――――分解し。
四方の暗闇へと散っていった。






ここまで
コメがあるとやる気は出るけどなくても完結はさせるので安心されたし



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