過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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168: ◆DDBjj51DRA[sage saga]
2013/06/23(日) 19:05:15.51 ID:1VP43LOZ0
わたしとデート出来るからじゃなくて、『かわいい女の子』とデート出来るから……球磨川さんは嬉しいんだ。
わかってはいたことだけど、それでもやっぱり悲しいな。
最初からそう。
球磨川さんはわたしを見てはくれたけど――――わたしを理解してはくれない。する気なんて、さらさら無い。
ありのままのわたしを受け入れてくれて、背負ってくれてはいたけれど。
それは、わからないものをわからないままに許容して飲み込んだだけなのだから。
わたしのことは考えているけど――――わたしの気持ちは考えていない。
だから無遠慮に踏み込んでくるし、不躾に意見を言ってくれる。
最初から変わらない。最初はとても嬉しかったそれが―――――今ではただ、もどかしい。

「『……?』」
「『…まあ、どうだって良いならそれで良いけどね。』」
「『うーん……じゃあどうする?悪いけど僕ってこういうの慣れてないからさ、勝手がわからない以前に若干緊張気味なんだ。』」

とてもそうは見えない。
いつもと変わらない飄々とした口調と笑顔だ。

「……あ」

そもそも、わたしもこういうことは初めてだ。
日中に球磨川さんに連れてこられたことはあったけど、あれはデートとは言えない雰囲気だった。
行く場所行く場所が球磨川さんのチョイスによるもので、そもそも一回目は地形の把握と作戦会議メイン。わたしにデートの自覚はなかった。

「ど、どうしましょう……わたしにも良くわからないんですけど…」

「『うん、じゃああっちのラブホ街に―――』」

「球磨川さん」

「『………僕が悪かったよ。』」




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