過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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169: ◆DDBjj51DRA[saga]
2013/06/23(日) 19:05:47.21 ID:1VP43LOZ0

「『それにしても―――なんだか僕、温くなってきたよね。』」

アウトレットの中をフラフラしているとき、球磨川さんは突然そんなことを言った。

「『日寄ってるっていうの?行動にインパクトがなくなってきてる気がするっていうか。』」
「『ある意味じゃあ、僕も戦闘の中でしか輝けないキャラクター性ってことかなぁ。』」
「『殺し合いに限らずね。心理戦でも競争でもいいんだけど、とにかく場を荒らしてる内が本領みたいな。』」
「『僕みたいなやつが輝こうと思うと、負けるのが判っているのに、いや、例え負けようが戦わざるをえないってわけか。』」

「球磨川さんは………輝きたいんですか?」

「『いや、それが全然。』」
「『むしろ期待を裏切り続けていきたいね。それも悪い意味で。』」
「『だけど桜ちゃんのためを思うと、そうも言ってられないかなーって。』」

「……わたしの、ため………」

「『そう、きみのためだ。』」
「『きみのためを考えると、僕は僕に出来るあらゆることをやってでも輝いているべきなんだ。』」
「『僕の行動パターンと桜ちゃんの要望は上手いこと一致しているからね。これはなかなかに稀有だよ。』」
「『誇っていいかは、別として。』」

「でも……わたしはそう思っていません。……わたしのためを考えるんじゃなくて、わたしの心を考えてみてはくれませんか………?」

「『それは無理。』」
「『おいおい、桜ちゃん。僕はこの上ないマイナスだぜ?』」
「『乙女の心なんて、考えれるわけがないだろう。』」

「――――――乙女の心はわからなくても、同じ過負荷の心なら……球磨川さんにはわかるでしょう?」



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