過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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◆DDBjj51DRA
[saga]
2013/07/23(火) 20:37:11.61 ID:8KTTwJ+w0
「一つ訊いておこう。――――間桐慎二、お前は聖杯に何を願う?」
「……そんなこと聞いてどうするつもりだ」
「なに、参考にするまでだ。私とお前の利害が一致する可能性も、無いとは言い切れんだろう」
無いと言い切れる。
僕の願いが魔術回路の取得、またはイリヤスフィールの存命である以上間違いない。
いや、僕の願いがなんだろうとこいつの願いがなんだろうと、ここまでミスマッチな組み合わせは無い。
世界の見方が全く別物だろう。
そもそも言峰と利害が一致するというのが、人間的に相当終わってると思う。
「…言いたくない」
「ほう。そうか、それならば構わない」
言峰が瞼を閉じる。
そのまま腕を後ろに回して組み、孔に向かって歩き出す。
「お、おい」
聖杯に言峰が近づくのは普通に怖い。
こちらも駆け足気味でその後を追うが――
「それ以上はこちらに来ない方がいい。私も容赦できなくなる」
「……!」
僕はその言葉と、その気迫に―――反射で足を止めてしまった。
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