過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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488: ◆DDBjj51DRA[saga]
2013/07/30(火) 20:57:27.51 ID:G1BVK8HX0

「考えている、か。ここから脱するには、事前に功夫を積んでおくぐらいしか策は無いだろう。宝石を取り出す暇など与えていないのだからな」

「――――……くっ!ちくしょう!!」

遠坂が焦ってきている。
本当に、手段はないのだろうか。
まず考えられるのは言峰の弾切れ。柄の数が足らなくなることだが、この程度は遠坂が思い至らないわけがない。
つまりその可能性はない。恐らく言峰は弾の供給速度を調整して、遠坂の強化が切れるのを待っているのだろう。
遠坂がやっていないという理由で、魔術的な脱出・交渉なども同じく不可能。
僕に出来ることといったら、コンテンダーによる射撃くらいのものだが……。
これは、僕の切り札だ。
そして恐らく、言峰には初撃以外通用しないだろう。
それを、こんなところで消費してしまうのか?
僕が言峰に一矢報いることが出来る、唯一のカードを……?

「――――――…慎二、ごめんなさい」

「……は?」

――――遠坂が突然、謝罪の言葉を口にする。
その顔は――――およそ遠坂らしくない、悲痛なそれで―――――――

「――――…わたしでは、これ以上言峰の攻撃を防げない。ここは山中で、セイバーたちの助けも期待できないわ」

「おい、やめろ。なに言ってんのお前――――」

「――…わたしたちは、ここまでよ」

遠坂の肉体強化が―――――効果を失う。
動きが急激に遅くなり、無防備になったその心臓目がけて――――黒鍵の刃が飛ぶ。









ここまで



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