過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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569: ◆DDBjj51DRA[saga]
2013/08/07(水) 20:16:57.87 ID:PaG9Nhao0

「―――――――――――――――――――…聖杯が――閉じやがった、だと…?」

魔力を感じない。
孔は塞がっており、誰が見てもそう思うはずだ。

「良くわからぬが、これでこの勝負は決着でござるな。―――――覚悟致せ」

襟首を掴んだまま、アサシンは片膝を振りかぶる。
テルミはその言葉に我を取り戻し、小さな抵抗を行うが意味は無い。
アサシンに掴まれた時点で、テルミが勝てる要素は無くなり。
聖杯が閉じられた時点で、テルミが生き残る要素は消えた。
これは、もう既に戦いであって戦いではないのだから、抵抗が通じる余地は無かった。
始まるのは、決着を宣言したアサシンが止めを刺すために放つ―――終止符だ。

「『獅子神忍法、激奥義』――――――――――――受けてみよおおおお!!!」

振りかぶった膝を斜め下方からテルミの脇腹へと振りぬく。
痛快な打撃音とともにテルミの身体が回転しながら吹き飛んだ。

「まだまだあああああ!!!」

回転するテルミの進行方向に高速で回り込んだアサシンは、テルミを斜め上方へ打ち上げうように蹴る。
飛び上がったテルミの視界では速度のせいで月が一気に大きくなって、まるで巨大な隕石のようにさえ見えた。
その月の中心に、穴が開いていて―――――いや、あれは…穴じゃない。
通称、『五十五寸釘』。真の名を―――――――――――『鳳翼・烈天上』。
ウロボロスと弾き合ったそれが、これほどまで上空に打ち上げられていた。
そもそも、なぜここまで高くにこれがあるのか。
アンチアークエネミーの力を以てウロボロスを弾いたのなら、ここまで高くは跳ねあがらない。
弾かれてなおウロボロスが空を噛んでいたのだから、『烈天上』だってそこまで反動は受けないはずだ。
――――――――――――――まさか、腕力だけでウロボロスを弾いたとでもいうのか?


「撃ち上がれええい!!――――――天に咲く花火の如くううううううう!!!!!」

更に高く打ち上げるための左正拳。
それで飛び、『烈天上』の真下に来た瞬間―――その先に目がけてテルミを突き上げる右拳。

「『激萬駆疾風撃』!!!!――――――――――――――――これが………――!!」

そして、もう一撃。
アサシンは『鳳翼・烈天上』の上、大きな月を負って炎を宿した拳を構える。




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